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【実用新案登録番号】  第3075850号
【発明の名称】  水やりペットくん(点滴式潅水器)
【発明・考案者】  中村 芳満
【発明・考案の詳細な説明】 - 続き - 
【0007】
【課題を解決するための手段】
 この考案はこのような課題を解決するためになされたもので、その解決のため
の手段は、市販のペットボトルと同様なボトル容器の底部に0,2mm〜0,3mmの微細
な穴をあけ、ここを通してボトル容器内の水を日中6時間ないし8時間、自然漏
水させることにある。
【0008】 
【実施例】
 実験の結果発見した、ボトル容器の大きさと、漏水穴,潅水時間の関係は,
以下の通りである。
 2リットル容器に0,25mmの漏水穴をつけた場合,潅水時間は8時間となり,
0,3mmの漏水穴なら4時間となる。これを4リットル容器にすると0,25mmの漏水
穴の場合、潅水時間は12時間、0,3mmの漏水穴なら潅水時間は6時間となる。
 この間、ボトルの周囲直径0,7メートルの範囲の地中は、気温30度の中でも
湿気を保ち、地上の植物の衰弱も見られない。しかも一日潅水すると翌日、土質
によっては翌々日も土中の湿気が保たれるので、この間水の補給は不要となる。
潅水は給水口キャップの開閉により任意に始めることができる。
【0009】
 一般に、植物の根は、水分の来る方向を敏感に探知し、そこへ伸びてゆく性質
があり、多くの根のうち1本が水にありつけばそれで充分だといわれている。根
を伸ばす距離は、種類によって異なるが、大きなものはそれなりに遠くまで根を
張るので,植え方を工夫すれば、前項の範囲を若干超えても、充分衰弱を防ぐこ
とが出来ると考えられる。
【0010】 
【発明の効果】
 この点滴式潅水器は主に小さな家庭菜園,ガーデナーのために考案されたもの
であるが、それだけでなく、植木の移植時や,差し芽など、水を切らすことの出
来ない時に、どこへでも持ち運べ、その手軽さにおいて、他に類を見ないものと
なる。
【0011】 
 この考案に係る点滴式潅水器によれば、まず第一に、難しい操作もなく、手軽
に、誰でも使用でき、日中の植物の衰弱を心配しないで済むこと。第二に、電気
代も,管理費用も全く掛からずに、また、散水ではなく,地中に直接水を浸潤さ
せるため水の無駄な蒸発を押さえ,水遣りの手間も軽減され、経済的であること。
第三に、点滴式の構造が非常に簡易であるために、デザインを工夫すれば植栽と
も調和のとれた、安価な給水器を提供できることである。
 
【図面の簡単な説明】
【図1】
 本考案に係る点滴式潅水器の一使用形態を示した断面概念図
【図2】
 本考案に係る点滴式潅水器の一使用形態を示した概念図
【符号の説明】
1 水やりペットくん本体 2 漏水穴  3 植物 4 ボトル容器給水口
5 すべり止めの鍔
 
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