【実用新案登録番号】  第3075850号
【登録日】  平成12年12月13日
【発明の名称】  水やりペットくん(点滴式潅水器)
【発明・考案者】
【郵便番号】  400−0861
【住所又は居所】  甲府市城東2−7−15
【氏名又は名称】  中村 芳満
【電話番号】  055-232-2877
【e-mail】  homan@cat.zero.ad.jp
 
【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
 この考案は主として植物に、一定時間、継続的に水を与える潅水器に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】
 従来、植物に潅水する装置は、農業者、園芸植物栽培者など、比較的規模の大
きな植物栽培者を対象に発明、考案がなされ、様々な優秀な器具装置が開発され
ている。スプリンクラーをはじめとする機械的な装置、タイマーやポンプを組み
込んだ電気的な装置がそれであるが、これらは構造が複雑な上高価であり、維持
管理にもそれ相当の手間と費用が掛かるものである。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
 然るに、最近の核家族化の時代風潮と共に、持家の数も増え、数平方メートル
の小規模な家庭菜園や花の栽培、また、プランター花壇など、いわゆるガーデニ
ングをする人が激増している。これらの小規模な、いわば趣味の園芸には、費用
のかかる大規模な装置や器具は必要としない。また、趣味の園芸用に市販されて
いるタイマーなどの付いた電気式給水器は、便利ではあるが、製造コストが高く、
従って市販価格も非常に高価な上に、使用法が難しい。
【0004】
 例え小規模でも、野菜や花卉栽培で一番手のかかる仕事が毎日の水遣りである
ことに変りはない。普通は朝夕2回、じょろで水遣りをするのであるが、乾いた
土には、水はなかなか地中に滲みていかない。しかもじょろで撒いた水は、大半
が空気中に蒸発してしまい、植物の根から吸収されるのはほんの僅かしか なく、
日中30度を超えるような炎天になると、地面は乾いてしまい、野菜や花は衰弱し、
ときには枯れ死することさえある。そして熱い夏の間は、近所への外出中でも
自分の育てている植物の心配をすることになる。
【0005】
 もし、簡単な仕掛けで、炎天下の日中を6時間乃至8時間、あるいは翌日まで、
土の表面ではなく、地中に湿気を保つことが出来れば、植物は衰弱することもな
く、前記のような心配はせずにすみ、水遣りも最小限に押さえられ、無駄な水は
撒かなくて済むわけである。
【0006】
 本件はこれらの問題に沿って、極く小規模な家庭菜園又はがーディナーのため
に、きわめて簡易な構造で安価に製造できるうえ、維持管理の必要もなく、電源
の供給も必要とせず、炎天下の日中を通して、水を地中に直接漏水させることに
より、根に湿気を与え、また移植時や差し芽などの、炎天下の植物の衰弱ないし
立ち枯れを防止する点滴式潅水器を提供することを課題とするものである。
 
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